ミーハーでごめんね

ミーハーでごめんね

I AM LOWBROW, AND I'M SORRY.

軽率に"E-girlsの再編"について思うことをつらつらと。

私は『E-girls』のファンというわけではないです。
そして『LDH』という会社や『EXILE TRIBE』という組織についても詳しくないです。
なので、以下ニワカにもおよばない程度の野次馬が軽率に思ったことです。
たまたまここへたどり着いてしまったファンの方は見ないでくださいね。夜露死苦




個人的には、今回の再編による新体制、おおこれはすごい!、と思いました。


"『E-girls』というグループは、『Dream』と『Happiness』と『Flower』が合体した『EXILE』の妹分"という印象しかありませんでした。
そんなグループが、改めてひとつの『E-girls』というグループとして再始動するということ。


"『Dream』+『Happiness』+『Flower』=『E-girls』"ではなく、
"『Dream』と『Happiness』と『Flower』と『E-girls』"と、それぞれのグループがしっかりと独立したというアナウンスだと受け取っています。


個人的には、なくなってしまう『Dream』は別として、
イメージコンセプトが間逆の『Happiness』と『Flower』の区別はできています。



『Happiness』と、



『Flower』と。


ね、ぜんぜん雰囲気ちがうでしょ?
(はじめのほうはそんなに差がなかった気がするけど)


だからこそ、"従来の『E-girls』"の存在とネームバリューが、
それを形成している個々のグループの個性を薄めているような印象があるのです。
そして、それがそれぞれのメンバーの没個性にもつながっているのではないかと。




まず、アナウンスされたいちばんわかりやすい点は、
"メンバーの数が19人から11人になる"ということ。


今回『E-girls』から離れる8人ものメンバーのなかには、
「金髪のあの子がいれば『E-girls』」と、お茶の間にやさしいグループのアイコンであったDream Amiちゃんや、
いまや女性誌にソロで表紙を飾るほどの人気を誇る"「藤井姉妹」のお姉ちゃん"こと藤井萩花ちゃんなども。
この「離れる」ということが「卒業」なのか「脱退」なのか、どういう風に表現すればいいのかはまだわからないのだけれど。
これだけでも相当な大冒険でしょうね~。




EXILE TRIBE』という組織に始まり、『LDH』という会社までもつくりあげたHIROさん。
さらに大型メディアミックスプロジェクト『HiGH&LOW』を成功させたなかでの、
劇団EXILE』など自社で抱える人材をはじめ、外部からの話題性のあるキャスティングもお見事でした。


けれど、『HiGH&LOW -THE LIVE』のライブビューイングに参加したとき、
"『EXILE TRIBE』とは別にある『E-girls』というコンテンツ"を見せつけられたんですよね。
なんとなくTRIBEに添えられただけのような状態のE-girlsを目の当たりにしたわけです。




そこで私は、今回の再編にはHIROさんの愛を感じます。


誕生した『E.G.family』というさながら『EXILE TRIBE』のようなプロジェクトは、
"LDHに所属する女性の夢をかなえてあげたい"というHIROさんの男気を感じます。


"『E-girls』の再編"は「金髪の子がいなきゃなんのグループだかわからない」、という層にこそ、より強く訴えることのできるものだと思います。
E.G.family』は「集団」ではなく、そこに属する「個人」をもプッシュしようというプロジェクトだと思うのです。
E-girls』のほかにもLDHに籍を置く、女の子たちの未来への門出だと思うのです。


今回の"『E-girls』の再編"は、『E.G.family』というプロジェクトのプロローグにすぎません。
E.G.family』いう女性版『EXILE TRIBE』の誕生は、個々の知名度の低い女性タレントたちには厳しい道になるかもしれませんが、
「イマ」をヨシとせず、それぞれが「イマ」より明るい未来にたどりつくことを目指す、
すごく前向きなプロジェクトだと思うのです。




私はLDHのやりかたのすべてを肯定的に思っているわけではありません。
今回のことだってふたを開けたら中身がスッカスカの話題づくりなのかもしれない。
それでも、私は"LDHの女の子のパワー"に期待をしています。
音楽番組などで当たり前のように用意されるようになった「LDH枠」をみっちりと満たすことのできる、そんな存在になったら、
J-POPシーンも、もっともっとおもしろくなるはずです。


正直、"旧『E-girls』"の大集合!感、ガールズ・パーティー!感がなくなるのはさみしい。
けれど今回の"『E-girls』の再編"は、『E.G.family』のすべてのタレントが輝くための第一歩。
時間はかかるかもしれないけれど、チャラついてるヤローどもをも蹴散らすかのような活躍を楽しみにしたいです。

SISTAR 「LONELY」 ミュージックビデオ

「今年から夏がこない」、とみんなが言う。
かの『SISTAR』が解散するするからだ。
「夏」といえば『SISTAR』が活動する季節だからだ。


彼女たちの最後の活動曲は『LONELY』。






解散が発表されたのは5月23日。

『SISTAR』は、しっかりとメッセージを発した。


メンバーそれぞれの直筆の手紙も公開された。

最後まで皆幸せでいましょうね。

ひときわ印象的だったのはソユのこのことば。
『SISTAR』のファンは幸せだ。




K-POPガールズグループシーンにおいて、
いよいよ時代が動いたのだと痛感させられる。


私がK-POPを好きになったとき、SISTARはすでにいまの地位を確立していた。
『少女時代』・『2NE1』を頂点としていたガールズグループにおける序列の、
すぐ次につけていた唯一のグループ。
そしてそのSISTARの壁も厚く、ユニット『SISTAR19』やヒョリンのソロも大人気だった。
(ヒョリンのソロ活動は『VIXX』の音楽番組初1位獲得の思い出でもある)




私は「アイドル」といえば、"日本の「アイドル」"シーンに先に触れています。
私が推していた"「宮澤佐江」という「アイドル」"は、
いつからかことあるごとに卒業を自然と(いい意味で)におわせたのち、
自らの声でテレビ番組で卒業を発表し、最高の卒業コンサートを開催し、卒業公演を終え、
しっかりと「アイドル」を「卒業」しました。
これがファンであった私にとってどれだけ恵まれていたことか。


佐江ちゃんの卒業に限らず、"日本の「アイドル」"の多くは、
「アイドル」と名乗ることをやめるときに、その瞬間までしっかりと時間を設けてくれます。
もちろん、不祥事による脱退も少なくはないのだけれど。


それにくらべると"韓国の「アイドル」"は、なにもかもが唐突に感じます。
いきなり脱退したり、いきなり解散したり。
それでも、あんまり私個人がびっくり程度のリアクションでいられるのは、
K-POPでいちばん最初に大好きになったアイドルグループの電撃脱退をいちばん最初に経験したからなのかもしれません。
それ以降、特別好きなアイドルでない限りは(ここ重要)、
激流の中にある"韓国の「アイドル」"の突然の脱退・解散については一応は驚くけれど、
なんだかんだ「そういうもの」だと割り切っているような気がします。
だから、今回もそのケースのひとつ、とちょっと冷静な自分もいたりします。




去年、『SISTAR』がカムバックしたとき、彼女たちの醸し出す「成熟」感を通して、
個人的に思ったガールズグループの「成熟」についてこんなことを考えていました。

K-男子アイドルには「兵役」とともに持ちあわさざる得ない「成熟」というものがあって、
それはそれで大人の階段を上っていく姿に淋しさを感じるのだけれど、
"アイドルの加齢"という点では女子アイドルのほうが実は深刻。
男子ドルの「成熟」に繋がるようなきっかけがわかりにくい分、"かじの切り方"が難しいよね、と思います。


先日、かの人気グループであった『4Minute』が「解散」という結末に。
賛否両論ありますが、これも"かじの切り方"のかたちのひとつなのでしょう。

そんな風に感じると、なんというか、彼女たちの側に立ってみたら、
かなしいさみしいばっかり言ってられないないなぁ、笑顔で送り出してあげなきゃだなぁ、って思うんですよね。






…とか、思ってたんですけど、




こんなん見たら、







いやああああああああああああああああああうううううううううう解散しないでええええええええ解散しないでええええええええ解散しないでええええええええぇぇぇぇ




ああうあああああううう・・・・・・・・・




なかよし、、、これはひきずる。。
最後にこんなのずるいよ、本当にずるい。。
かなしいさみしい言うてまうやん。。


そして、本当に心から、惜しいと思う。
K-POPを置いていかないで…K-POPからいなくならないで……




『SISTAR』というグループの解散は、セクシーでありながら明るくて健康的で、
異性に媚びない"希少なグループがなくなる"という意味でもとても残念。
もうきっとこんなガールズグループは現れないんじゃないか。
こんなにカッコイイ4人組のおねえさんたちが見られなくなってしまうのは、
『SISTAR』のハーモニーが聴けなくなってしまうのは、やっぱりかなしいし、さみしい。




今回の解散は、「ついに」という感じも。
背景には当人たちのこれからの人生設計はもちろん、時代の流れも見受けられます。


ビジネス面や音楽番組のシステムなんかも考えると、
いろいろと思うところもそりゃあるよなぁと。
「女性」か「男性」かという点でも、考えさせられることがありそうです。




それでも、今回は"韓国の「アイドル」"ではめずらしく、
事前に「解散」のアナウンスがあり、そののちに最後の活動で締めくくるという流れ。
当人たち、そしてなにより彼女たちを愛するファンに、
限られてはいるものの「時間」がつくられたのです。


『SISTAR』は、最後にステージや放送を通して、
ファンと想いを通わせる機会をつくってくれました。


こういうケースってK-POPでは本当にめずらしいこと。
いかに彼女たちがファンやスタッフらを愛していたか、
そして自身が『SISTAR』であったことにすごく誇りを持っていた表れだと思います。




『SISTAR』は、『SISTAR』からはばたくのだ。


それぞれの与えられた「時間」がどうか幸せなものになりますように。
そして、私自身もその「時間」を、私なりに、受けとめたいと思います。

帝一の國(二回目)

一回目の鑑賞は撃沈しました。


・・・・・チーン。



映画『帝一の國』は局地的に大フィーバー。
流行りの応援上映まで行われるほど。


私はそんな「帝一フィーバー」に巻き込まれているひとたちが羨ましくてしかたがなかった。
同時に、すごく楽しみにしていたことが仇となって、
まっさらな状態で楽しめなかった自分が悲しくてくやしくてしかたがなかった。


私だって大鷹弾のファンクラブに入りたかった。
一緒にマイムマイムしたかった。




でも、叶わなかった。




なにより、一回目の鑑賞を終えたあと、
「帝一フィーバー」の謳い文句できらびやかにメディアを飾るメインキャストの6人すらもハナにつくようになってしまった。
あんなに彼らのわちゃわちゃが大好きだったのに。


それでも日々、帝一フィーバー民がフィーバーしているのを見かけるのは避けられなかった。
私もフィーバーしたかった。


それだけ本当に楽しみにしていたし、
観る前は本当に本当に楽しかったから。(どんだけ)




そんなもやもやを抱え、返り討ちにあうのを覚悟で二回目の鑑賞にいたった。
単純に、スッキリしたかった。




結果、




無事、和解することができました。




パチパチパチ。




感想は一回目に観たときとほぼ同じ。
変わったのは、美美子ちゃんに愛着がわきはじめたという点。
ほら、宣伝とかあの6人ばっかりじゃん?
だからいきなり美美子ちゃん出てくると誰やオマエみたいになるやん?


二回目に観た映画『帝一の國』は、私の過度な期待や過度な干渉などまるで関係なく、
ただ一本の映画作品としてそこにあった。
本当によかった。ほっとした。




超絶肩に力の入った超絶先入観を強いられた一回目の鑑賞とくらべて、
新たに見えることも多かった。
見えていたようで見えていなかったことがたくさんあった。
それはもちろんアラも含めて。
ストーリーがわかっているからこそ見えてくるものももちろんあったし。
すごく素直に観ることができた。
こちらが勝手に歪ませることなく、正規のものを観ることができた。


これでわたしも、正々堂々、大鷹弾のファンクラブに入会できるし、
マイムマイムにも参加できる。


ちまたの「帝一フィーバー」に眉をしかめることなく、
しっかりと作品と向き合えたような気がする。




エンターテイメントとの付き合い方って、いろいろあるんだなぁ。
とにかく二回目を観ることができて本当によかったです。



ようやくエンドロールが鳴る。

SEVENTEEN vs iKON

さてさて、ガチンコ勝負のゴングが鳴りにけり~~~!




ポストEXO?ポスト防弾少年団
"SEVENTEEN vs iKON"!!!!!
"ネクスト・ボーイズ・デセ・アイドル対決"!!!!!




カンカンカンカン~~~~~~!


SEVENTEEN』と『iKON』、ともにデビューは2015年!
決戦は5月22日に幕を開けたり~!




この勝負、興味深いのは、

"先にカムバック日を公開したのが『SEVENTEEN』である"ということ。


ミニアルバム4集『Al1』をリリース。
タイトル曲は『泣きたくない』





要するに、"『iKON』がせぶちにぶつけてきた"かたちになるんですよね。


シングルアルバム『NEW KIDS:BEGIN』のリリースをプロローグとし、
2017年は"『NEW KIDS』シリーズ"として続々新作を発表するそう。(ほんまかいな)
今回は『BLING BLING』『B-DAY』のダブルタイトル曲で出撃。




YGエンターテイメントさんのアイドルさんは、
「しんでも1位獲ってこいや!」と言わんばかりに、
自社のスペオキアイドルに関しては、強敵との対決をできる限り避けてきた印象があります。


『iKON』がスペオキドルだったと誰もが認識していたのはデビュー年の2015年。
次の年はまさかの兄弟グループ『WINNER』と同じく"日本活動へ集中する"という道を余儀なくさせられました。
『WINNER』といえば、2017年にリリースしたオサレ楽曲の大ヒットで一気にその存在感をK-POPシーンに復活させましたが、
日本活動明けの2016年には、とにかく流れのはやいK-POP激流からあまり見向きされず苦戦。
2017年の復活は固定のファン以外からも支持を集め、「楽曲」の評価がトレンドと合致していたように思います。


さて『iKON』はどうだろう。
日本活動は、本当に本当にがんばっていた。
K-POPシーンはいまだ根強いヒップホップ音楽の人気もあるものの、
最近はiKONのお得意なゴリゴリのものではなくてアーバンな雰囲気のものが流行っているような気がします。
そしてWINNERの二の舞ともいえぬ、本国での空白時間によるファン離れはいかほどなのか。




"最近のボーイズアイドルの三大人気グループは「EBS」"と見かけたことがあります。
「E」と「B」はご存知、『EXO』と『防弾少年団BTS)』。
そして「S」は『SEVENTEENというではないですか。
すごい、せぶち、そんなに人気になっていたとは…!
そんなファンダムを擁するせぶちにガチンコ勝負を挑むのですよ、『iKON』は。


今回のせぶちはこちらから察するに「タイトル曲」そのものでは勝負しない印象を受けます。
いわゆる「人気」="アルバムという「作品」"で勝負のような気がします。
とはいえ何が売れるのかわからないのがけーぽ。
せぶちのタイトル曲だって、もしかしたらバズるかもしれません。


iKON側はせぶちに勝つには、空白の時間に伴った「人気」とともに、
「楽曲」のヒットが絶対条件となります。
(これは制作側も相当なプレッシャー…)


なんてったってこんなことになったのは、
そもそも"iKONがYGエンタのスペオキドルではなくなった"ことの表れだと思うのです。
それってめっちゃくやしくない?




『iKON』のBOBBYが『WINNER』のミノくんとコラボレーションユニットで活動した際、
当時、あまり話題にならなかったように感じたそれに対して、

このコラボレーションの成果が明らかになるのは、
次の『WINNER』・『iKON』それぞれのカムバック活動なのかもしれない。

と、記しました。『WINNER』はそれを見事に示してくれた。
さぁ次は『iKON』、いまがそのときだ。




"勝負しない"(ように感じる)ことを選択した『SEVEENTEEN』だって負けていられない。
だってもう「韓国三大事務所」と呼ばれるSM・YG・JYPの事務所の大きさを理由に負けるような時代ではないのだから。


それはいま現在『EXO』を追い抜く勢いの『防弾少年団』が証明しているのだから。


三大事務所に授賞式などでインチキされないためにも、ココで勝つことの意味はデカイ。
そして、非・三大事務所のアイドルグループの希望にもなりうると思うのです。


そして『EXO』のパスコードティーザーシリーズも真っ青の、
メンドクサイ凝ったティーザー攻勢からも、せぶち側の気合は伝わってきます。
いやいやいや、それがまったくこれまでのせぶちらしくなく壮大&壮大。新鮮。




と、いうわけでこの試合、
ノーガードの殴り合いが予想されます。


…。


おい。




TWICEのこと、わすれんじゃねーぞ?




そうなんです、すでに『VIXX』パイセンと同じく5月15日に、
ガールズ・デセ・アイドル・『TWICE』がひと足先にカムバックしております。



VIXXのお兄さんたちに関してはとにかくエールを送るのみ・涙


タイトル曲『SIGNAL』はアイドル楽曲としてはパンチやインパクトには欠けるけれど、
個人的にはクセになる日常的に聴きたい系の余裕のあるポップスで好き。餅ゴリおそるべし。


はたして、このボーイズグループ対決は『TWICE』の前に両者ともに散ってしまうのか!?
と、『TWICE』を舐めすぎだろ~!、と思いきやゴリラ社長の采配ミスとの声もありやや混乱した雰囲気のようなので、なんだかんだ読めない!
ファンもアンチからも巨大な反応がある『TWICE』というコンテンツはもはやチート。




次世代アイドルによってひさびさにK-POPシーンがおもしろくなりそうで、すっごく楽しみ!
両者とも、イイ試合を見せてくれよ?健闘を祈る!さぁ来い、5月22日!

VIXX 「Shangri-La - 桃源郷」 ミュージックビデオ

私は彼らをナメていた。


激戦期!、のなか『VIXX』がカムバックしました。





涙でた。




このひとたちすごい次元に行ってしまったのだと。


前作・ギリシャ神話コンセプト3部作の最後を飾った『The Closer』からの流れを、
しっかりとオリエンタルな雰囲気に昇華しつつ、深みが増している。


このあいだの『BTOB』のカムバックでも似たことを思ったけれど、
ちゃんと、「デビュー5年目」ということをふまえたうえで、
"イマのVIXX"にしっかりとフィットした作品になっていて、なんだかすごくすごく嬉しい。


静けさがただようなか、ドラマチックに展開する楽曲も美しい。
そして「ダンス」というより「舞い」といったほうがいいくらいしなやかな躍動が、それに呼応する。
文句ナシの「表現者」としてのVIXXの姿がそこにありました。




VIXXって個人的にミュージックビデオはあんまり好きなものがなくて、
今回も好きかと言われたらそんなにそこまで、って感じなんだけど(おい)、
カットのひとつひとつが画としてとても綺麗で、
立っているだけで画になるVIXXのお兄さんたちの所作が見事に楽曲にマッチしております。
さすが「被写体力」のVIXX!!!!!(なんじゃそりゃ)


個人的には「コンセプト・ドル」というよりは「パフォーマンス・ドル」のVIXXなので、
シンプルに形態のカタチをしっかりとかたちどった美しいラインがダイレクトに映るダンスショットがたまらない。
こんな演出が見たかった!


今回のミュージックビデオを手掛けたのはETUIさんというところだそう。
アート・ファッション系に強いっぽい。(あさっ)




VIXXが再三やってきたこれまでダークなコンセプトに飲まれなかったのは、
『VIXX』という存在そのものがものすごく「健康的」な素材だったからだと思うのです。


それがどうですか、今回のお兄さんたちは!
なんならもう馬乗りにして縛ってくれよといわんばかりのあぶなっかしいっぷり!!!!!
ホンビンなんて花のベッドに押し倒されちゃってるしぃ!(妄想、ではない、はず)
ストイックとエロスのはざまでゆらりゆらりとするその姿。


新たに映し出されている6人の男性は、まぎれもなく美しい。


繊細さと力強さが共存している、このにはりつめた緊張感のある現場に、
表現者」として存在していられるひとは、なかなかいないと思います。




流行りではないかもしれない。特別売れているわけではないかもしれない。
でも『VIXX』は、ちゃんとひとつひとつ階段を上がって、
自分たちなりの描いているであろう"大人の男性"へと変化を遂げている。


『桃源郷』という激シブタイトルを配置した、トンデモコンセプトフォトを見たときには、
「ネタ」なのか「マジ」なのかわからなくて、まじで困惑したのだけれど、
それらごと背負ってしっかりと自分たちのものにしてアウトプットできるポテンシャルよ。
たった6人でこれだけ美しい世界へと導いてくれる『VIXX』、本当にすごいです。

VIXX ミニアルバム4集「桃源郷」 コンセプトフォト "Birth Flower"


なんだこれ(笑)




桃源郷て(笑)




コラかて。
時代劇ミュージカルのポスターかて。
お酒の広告かて。


一億総びょるぴの皆さま、ごめんなさい。
最初、私にはこれは「ネタ」なのか「マジ」なのかわからなかったのです。





でも、彼らが「マジ」じゃなかったことなんて一度もないんだよ。




だってアルバムパッケージが、

お歳暮かよ(笑)


しかも、二種類(笑)



ビジュアルイメージも手厚く二種類用意しているのです。
こちらは『"Birth Stone"』というタイトルが。なるほど。




それにしても、やっぱりやりすぎK-POP激流のティーザーの類にしてはシンプル。
「被写体力」のあるVIXXのお兄さんたちだからこそ成り立つビジュアルですよねー。
これだけそぎ落としたポートレートでガッツリ勝負できるアイドルはほかにいない。


今回のビジュアルはこちらの想像力なんてものをいっさい寄せつけない世界。
余白をつくって雰囲気で逃げることなどハナから考えていないキョーレツさなのです。




続々公開されていいくスポイラーなどから、


彼らははもう後戻りできないのだと、


ひしひしと思い知らされるのです。




"西洋のファンタジーコンセプト"のあとは"東洋のファンタジーコンセプト"、なのだそうで。
「パフォーマンス」より親しみやすさやスマートさがウケている印象のあるK-POPシーン、
けれど「コンセプトドル」は今回もそんなのはガン無視です(笑)


個人的には5年目だし、そんなにもう肩に力を入れんでも…、なんて思ってしまうのだけれど、
「マジ」な彼らは、これからもひとつひとつコンセプトを消化しながら、
グループの成長とともにより「コンセプトドル」として確立されていく覚悟のようなものを、
ことばに出さずとも、しっかりと心に決めているのでしょうね。
じゃなきゃこんなコスプレいやだよ(笑)
っていうかこれまでの実績がなきゃこんなコスプレがサマになっちゃったりしないよ(笑)


これも事務所であるJELLYFISHエンターテインメントが、
タレントと意思疎通できている証拠ですよね。
とくにクリエイティブに積極的なラビとかがグレない(語弊)でちゃんとチームのイロモノコンセプトに参加するっていうのは本当にすごいことだと思います。




さて、『VIXX』がデビュー5周年を迎えるにあたり、
12日からの単独コンサートからの今回のカムバック、そして展示会(なんだそりゃ)と盛大に催しを行うようで、
そんなところも、誠実に経験を重ねてきたVIXXのお兄さんたちだからこそ、
こうしたまわりの能動的な動きもあるんじゃないかと。愛されてる。


激戦期だけど、着実に今回もVIXXの歴史に刻まれる活動になってほしい。
そうやって一歩一歩、歩みを進めてほしいのです。
そうしてどんどん確固たるポジションを築いていってほしいのです。


カムバック・リリースは5月15日!
"『TWICE』と!同じ!"と覚えてください(大号泣)

帝一の國

もう、まず、公開されたメインキャスト6人のビジュアルが最高すぎました!


原作漫画はまったく知らなかったのですが、
このキービジュアルからキャラクターの魅力があふれまくっている!
なかでも、氷室ローランドに扮した間宮祥太朗ね。これはもう負けた。
これだけキョーレツなザ・二次元ビジュアルでありながら、まったくコスプレになっていないんですよ。驚き。


そしてこのメインキャスト陣は「全員が主演を張れる若手イケメン俳優」と言われながらも、
全員が赤レンジャー以外もしっかりと務めることのできるイメージの守備範囲の広さに安定感がある面々。
そんなキャスティングの絶妙さもうまいですよねー。


このメインキャスト6人が揃ったところが見たくて映画の宣伝はわりとマメに追っていました。
まるでアイドルグループの活動を追いかけるような、そんな感覚。
映画の公式ツイッターアカウントから垣間見える「わちゃわちゃ」をそのままメディアで見ることができて、なんかもう本当にありがとうございました!
6人で表紙を飾った雑誌『BARFOUT!』も購入しました!
竹内涼真くんに限っては録画してあった『チョイ住み in リスボン』を見返すほどであった。。
本当にNHKさんには頭があがりません。。みんなも再放送を見てくれ。。(うわごと)




そんなこんなで映画鑑賞前からかなり満足してしまっていて、
もしかしたら「映画本編は宣伝より楽しめないんじゃないか」という謎の不安を抱えながら、
「それでもはやく観たい!」という気持ちと「楽しみは後に取っておきたい!」という気持ちがせめぎ合い、
結果、わりと早めに観ることになりまして。


前述のとおり、観る前から相当テンションがあがってたので、
ぶっちゃけ「そんなに期待はしてはいけない!」と冷静を装って劇場へ。




もうね、




失敗した。




正直に、率直にいうと、
映画の世界観が、宣伝でわちゃわちゃしている男子6人に勝てなかった。
今回、フィクションが現実に勝てなかった。




実はこの「失敗」、過去に一回経験しています。
それは2012年に公開された映画『黄金を抱いて翔べ』での出来事。
そのとき私は出演した『東方神起』のチャンミンに夢中になるあまり、
映画を観る前から映画を知りすぎてしまっていました。


本作鑑賞後、そのときを思い出しては、「ああ、またやっちまった…」と後悔先に立たず。
でもさー、役者を含むコンテンツの魅力には抗えなくない?(開き直り)
…自分をなぐさめたい、、、、、、、。




作品はとてもよくできていました。
これだけメインキャストに「若手イケメン俳優」を揃えておきながら、
役者目当てのファン以外にもしっかりと魅せることができる作品っていうのが本当にすごい。


ストーリーもうわべだけでなくて、
生身の人間が演じることで登場人物の「心」が感じられてよかった。
こういうのが実写化の醍醐味ですよねー。
既存の設定の説明がなくても「なんとなく」わかるようになっているのもうまい。


漫画実写化のキモとなる「画」のクオリティも見事にクリアしていました。
いまの時代によくあったセンスのいい演出やカメラワークもとってもよかったです。
コメディーとシリアスのバランスも絶妙で、テンポがよくて飽きない。


あと、クリープハイプの主題歌をはじめ、音楽のつかいかたがすごくよかった!
映画『るろうに剣心』シリーズでも思ったけれど、
少年漫画原作作品とロック音楽がうまく融合するとこんなにイキイキとした作品になるんだなぁと。




メインキャスト。


菅田将暉は先日のドラマで証明した「カメレオン俳優」っぷりを見事に発揮していたし、
あの振り切ったやりすぎ演技はもう他にはできるひといないでしょ、と、大納得。
吉田鋼太郎とのシーンなんて、菅田くんのレベルがまたあがっちゃったんじゃないっていうくらい同じ熱量で応戦していて素晴らしかったです。
あと、ビジュアルの作画が完全に原作漫画の古屋兎丸で、
そういうところも含めて本物の「カメレオン俳優」だなと。


野村周平は、すごくノムシューだった(笑)楽しそうでした(笑)
でもノムシューすぎて菅田くんと相対する役と考えるとちと演技が甘いかなと。
竹内涼真くんも志尊淳くんも、すごくマンガ的な役柄をちゃんと自分のものにしていてとっても良かったです。大鷹弾、結婚して。
志尊くんはいい意味で写真写りが良くないですよねー。動いてるほうが断然魅力的。
千葉雄大くんは、ちょっと物足りなかったかな。


メインキャストでは、やっぱり氷室ローランドの間宮祥太朗がすごかったです。
全体的に強烈なキャラクターのなかでも頭抜けて強烈なキャラクターなのですが、
あれをまるで演じてないかのような自然さで自分のものにしてたのがすごい。
顔が整いすぎていて、声が良すぎていて、役者としてかなり「濃い」ので、
彼がこれからどうなっていくのか、彼の俳優人生における出会い次第だなと。
とにかくこの年代の若手俳優のなかでは、しっかりと30・40代以降も活躍しそうな俳優さんだと思いました。


メディア露出している"メインキャストのわちゃわちゃ"が、とてもいい意味で作品にはまったく反映されていなかったことで、
彼らの俳優としての実力をしっかりと見れた気がします。
彼らはれっきとした「俳優」でした。


他のキャストも豪華で、古屋兎丸実写化作品に携わってきた若手俳優も目立っていました。
聞こえるぞ、岡田天音の時代の足音が!!!!!
ヒロインの美美子を演じた永野芽郁ちゃんもほどよい存在感で好印象。




ハナシは戻るのだけれど、予告映像もめっちゃくちゃ見てしまっていたので、
「画」として新しいものはとくに入ってこず。
幸い、ネタバレを目にしていなかったのだけれど、「これが予告のあのシーンに繋がるのかぁ」などと、
頭で無意識に整理しながら観ちゃっていたんですよね。だから楽しさ半減。
ストーリーもある場面を見たらなんとなく想像できちゃう。
きっとまっさらな状態で観たら、きっともっと楽しめたと思うんです。




"「若手イケメン俳優」大集合"だけれど、そんな謳い文句に反して、まったく安くない。
老若男女問わず楽しめる上質なエンターテイメント映画でした。楽しかったです(涙)