ミーハーでごめんね

ミーハーでごめんね

I AM LOWBROW, AND I'M SORRY.

バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~

どっかーん!今期いちばんの大本命!

このキービジュアルだけでも勝ちでしょ!


遠藤憲一大杉漣田口トモロヲ寺島進松重豊光石研
この面々が揃ったというだけでも、もうひとつのエンターテイメントですよ。
テレビドラマ史に残る事件なんじゃないかと、本気で思うのですが。




公式が「おじさんたちのテラスハウスと謳っているだけあって、

"6人の超名バイプレーヤーが共同生活"という設定だけで惹かれないわきゃないんっすよ!


実際はそんなに共同生活の部分にクローズアップしているわけではなく、ほどほど。
"「バイプレイヤー」とは"みたいなメッセージを押しつけがましくなく、
それぞれがドラマ内で本人役を演じることを含めた俳優活動を通して、
その仕事人の仕事っぷりを真摯に伝えようとしているような、そんな趣でしたね。
実際のドラマ自体はまったくかたっ苦しいものではなく、ザ・コミカル!




スーツを着て歩くだけで並んで歩くだけで画になるこのメンツが、

(これだけでもヨダレものの大サービス)


も、もえ~~~~~~~~~!

こんなサービスカットいただいてよろしいのでせうか!?




主人公6人がそれぞれ視聴者のイメージを忠実に演じていてすごい、さすが。
(いちばん実際のキャラクターに近いのはエンケンさん、遠いのはトモロヲさんらしい)
『カルテット』に通ずるサービス良すぎな部分はあるものの、
さすが、熟練のオジサマたちはアソビをたっぷり含んでくれて、ぜんぜん嫌味じゃない。
みなさん本当に楽しそうでそれを見るだけでもニヤニヤします。


毎回主演以外に本人役で出演するゲストもそうそうたるメンツ。
そのうちのひとりの椎名桔平なんかは自ら「出演したい!」と表明するなど、
ゲストの主演6人に対するリスペクトが比例してただでさえ豪華なこのドラマがどんどん豪華になっていくという最高のサイクル。




ストーリーはあるっちゃあるんだけど、まぁ「設定」には及ばないというか(笑)
この布陣でゆる~くやってくれちゃったことでそれこそがこのドラマの魅力に。
これだけ重鎮が集まっちゃうと「ゆる~く」するのだって相当工夫を凝らしているはず。
本編・オープニングからエンディングの映像、また宣伝広報やビジュアルディレクションなどなども含め、
スタッフサイドも相当緻密な仕事をされているのが端々のこだわりからも伝わります。
10-FEET』と竹原ピストルさんの主題歌も本当にピッタリ&バランスもいい。
全体的にひじょーにセンスがおよろしい。そしてなにより、丁寧。
最終回はいろいろひどかったけど(笑)、主演6人へのリスペクトがしっかりと感じたので、
コレはコレでアリだな~、と思わせるものがありました。


いや、ホントにね、深夜帯ドラマで6人揃うことはまばらだったとはいえ、よくぞ集めたよ、ホント。それだけでも凄い。
ただ、途中から『おそ松さん』とかが割って入ってきたあたりはちょっと引いた。
薄々わかっちゃいたけど、ただでさえあざとい作品のあざとさが・・・・・・・というか。
まぁ時間も時間だし、この6人ですからこれくらいのアソビがあるっていうのもコンセプトなのかもしれませんね。
素人目ではちょっと勿体ないとか思っちゃうんだけどさ。


終始、「おじさんたち、かわいい!」な、雰囲気モノに徹していた贅沢さよ。
そんな豪華なドラマが金曜深夜に見られることの贅沢さよ。ありがとうテレ東!






今クールはテレビアニメACCA13区監察課(原作未読)なんかも視聴。
そちらはもうキャラクターデザインありきで構成されていったストーリーといった感じで、
『バイプレ』も『カルテット』もそーゆーところあるよな~、なーんて思ったのでした。
中盤あたりの物語が一気に動く展開は凄かった!


潔癖症で有名な本郷奏多くんがラブホ店員!、とのことで、
興味津々でドラマラブホの上野さん(原作未読)もゆるりと見ていました。
カナティのキレッキレの演技が本当におもしろかった!
カナティのポテンシャル大爆発でしたよ!もっといろんな役を演じているのを見てみたい!
柾木玲弥くんもと~~~~っても可愛かったです!演技イイ!
なんだかんだ映画『ライチ☆光クラブ』のキャストのその後は気になってしまっております。


俺たちのBSプレミアム先生が放送してくださっていた新世紀エヴァンゲリオンのオリジナルテレビアニメシリーズも今年度で終了。
オマケに無印の映画版まで放送してくれる太っ腹っぷり。
いや~、CMがない+スピード感のある構成で毎週毎回あっという間。
というか、以前見たときと比べて、全体的にも「こんなに短かったっけ!?」と驚き。
"庵野秀明がいかに自らがつくりあげた『エヴァ』というコンテンツを「完璧」なかたちで自分以外のひとに伝えたいか"が、改めてよくわかりました。
そして!1995年に初放送!(物語の舞台が2015年!)、にも関わらず、
褪せることのない抜群のセンスに、島本和彦先生と一緒に「庵野ォォォ!」と叫びながら視聴したかったです(笑)

3月のライオン 前編

大・大・大好きな漫画『3月のライオン』。
私はあまり漫画の登場人物に自分を重ねることはないのだけれど、
主人公・桐山零と、その義姉・杏子のふたりは、まるで自分の一部なんじゃないかと思うくらいのシンパシーを感じている。
でも、だからこの漫画が好き、というわけではなくて。
そんな零と杏子を温かく包んでくれる、この作品の世界が大好きなんだ。


優しすぎる羽海野チカ作品。
私は、羽海野先生にも自分と同じにおいを感じている。
けれど、ソッチは"だから苦手"の同族嫌悪に分類される。
いたるところで垣間見える羽海野先生像は、
自分の恥ずかしい部分を改めて突きつけられているように思うからだ。
だからこそ、そんな"自分に似た羽海野先生"の作品は好き。
だって自分の求めているものがそこにあるからだ。
その世界は漫画の登場人物と同じように、私をも温かく包んでくれる。


実写化することで、『3月のライオン』という素晴らしい作品が、
"改めて世に伝わる"、ということ自体は、すごく意義のあることだと思う。
そのくらい、私は原作漫画が大好きなのだ。




で、実写化版映画を観た。
ひどすぎて泣きたい。




キャストのコスプレっぷりは素晴らしかった。
神木隆之介が零を演じるのは、想定内だし、実際すごく似合っていた。
神木くんのファンなので、実際、零たる神木くんの姿を見たときはテンション爆上がり。
なかでも島田さんを佐々木蔵之介が演じる、という情報を得たときには、
なにかを大発見したかのような気分になったものだった。
後藤を演じた伊藤英明はめちゃくちゃ格好良かった。


ただ、キャストの演技が、漫画的、というか。
発されるセリフが総じて平面的なのだ。上っ面だけというか。
生身の人間のエネルギーが感じられなかった。
漫画の実写化って、漫画の登場人物たちに三次元というかたちで息が吹き込まれるから新しいひとつの別の「作品」というかたちになると思っている。
それが叶わなかった、個人的に。大ショック。


なんつーか、演技から「心」が見えない。
原作は二次元ながら"二次元の手法"で、キャラクターの「心」がしっかりと描かれている。
そんな"二次元の手法"に代わるものが実写映画にはないように感じられて。
血の通った人間が演じるにしては見えてこない「心」というのは不気味でもあった。
なまじ、みなさん演技がうまいからそれは余計に違和感があった。




映画のつくりも原作漫画をリスペクトしているのは大変結構なことなのだけれど、
ちょっとあんまりにも原作に背負わせすぎた。
長尺なのも原作の流れを大切にしているからなのだと思うのだけれど。
けれど、「実写化ならではの!」、みたいなパワーがぜんぜんなく感じられて。


原作漫画には「漫画だから」できる表現がたくさんある。
だから同じように、実写映画にも「実写映画だから」を求めてしまう。
だって原作の大・大・大ファンだから。




今作・前編は主題歌のチョイスも謎すぎて。
私はあのよく流れている『スピッツ』のカバー曲を期待していたのだけれど、
前編ではまったく違ういけすかない邦楽が流れて肩透かしをくらった。


後編は、つい最近連載誌に掲載されていた部分も描くみたい。
というわけで、絶対にオリジナルの要素が多くならないわけがなくて、
そうなったときに本作の布陣がどういったものをつくりあげるか、見届けたい気持ちもある。
でも、映画館にまでに足を運ぶかは迷い中。




くやしい。くやしくて、歯をくいしばりすぎて頭が痛いくらい。
そのくらい私は原作漫画が好きなんだなって気付かされた。


上映中、コソコソ喋っていた老夫婦(たぶん)が、
ラストにタイトルが表れたとき「ところで『3月のライオン』って何?」って言っていた。
そんな雑音が耳に残っている。やっぱりくやしい。

カルテット

おもしろかったです!
静かでミステリアスでありながらストーリーは二転三転と大きく動く!
前半はちょっとだるかったのだけれど、
毎回ラスト数分で物語が予想だにしない方へ向かうので後半は次の回が楽しみで楽しみで!


キャッチコピーで「大人の恋はやっかいだ。」とか言っちゃってるんですけど、ひどく不相応に感じられます(笑)
とてもじゃなかったけれど、そんなもんじゃなかったぞ。(もちろん褒めてる)
たとえば「人生」だとか、簡単にことばにはできないすごく大きなテーマを、
たくさんの謎めいたエピソード(恋愛も含む)を重ねることによって最終的にそれぞれのひとにある方角に導くかのような。
肩をたたいてくれたり、背中を押してくれたり…私個人はそんな感触でした。
まさかこんな気持ちにたどりつくドラマだったとは。やられた。


毎回テキストでの煽りが凄く感じられて、
結果的にはその煽り自体には個人的にはあんまりピンとこないのだけれど、
それを超える別の爆弾のようなものがちゃんと用意されているので、
いい感じに翻弄されながら、楽しませてもらっていました。




「カルテット」ということばを記号化していて、「音楽」を素材にしていて、
潔く心にじわっとくる人間ドラマに徹していたのがよかったです。


雰囲気で強引に進めていく感がなきにしもあらずだったけれど、
逆をいうとその雰囲気をとても慎重に、大事にしていたような印象を受けました。




カラオケボックスでの4人の男女の出会いはさすがにちょっと無理がある風ではあったけれど、
松たか子満島ひかり高橋一生松田龍平がどっしりとした存在感でもって有無を言わさぬ演技力で押し切ってくれていたので、
気が付いたらすっかりその甘美なで成熟した世界観にうっとりうっとりしていましたね~あんな共同生活、憧れるったらないわ~。


いちばん凄かったのは主演のなかでもキーをにぎる真紀を演じた松たか子の抑えてた演技。
どこかとらえどころがなくて、それがすごく魅力的で、なにより設定に喰われなかった。
キャラクターとしては満島ひかり演じるすずめちゃんがずるい!!!!!あんなの愛おしいに決まってる!!!!!
別府(松田)・家森(高橋)も、よかったんじゃないですかね。
男性陣はふたりとも、とくに家森さんはあざといがすぎるけれど。




坂元裕二による脚本は、サービス満点なのだけれど、
くどくどくどくどしたセリフが今回はちょっとめんどくさかった(笑)
素人個人(私)の感想ではすごく演劇みを感じる、会話劇といった趣だったけれど、
いかんせんこのメインキャストがテレビドラマで発することばにしては脂が乗りすぎているというか。
毎回毎回いかにも名言を生み出そうとしている感じがこそばゆかったです。
ただ坂元さんがやりたかったことをやっているっていう感じもありやや寒く感じる部分も。
でもそのくらいの気合と気概を持ってお仕事されているっていうのはとっても素晴らしいことだと思います。(どっちだよ)
"唐揚げレモン問題"の組み込み方とかはお見事でした。




キャスト目当てで視聴したのですが、
キャスト陣はものの見事に画づくり・芝居づくりの期待にこたえてくれたようなクオリティ。


ただ、それっていうのが、つくり手の、




こんな松たか子が見たいんでしょ?
こんな満島ひかりが見たいんでしょ?
こんな高橋一生が見たいんでしょ?
こんな松田龍平が見たいんでしょ?




「でしょ?」




が、過剰。ひじょーにあざとい。


キャスティングにおけるその部分ってすごく大切だし、大事なことだと思うのだけれど、
本作は、な~~~んかそれがハナについたというか。


先シーズンの逃げるは恥だが役に立つやアニメユーリ!!! on ICEなどに似た、
「だから公式が最強だっつってんだろ?あ?」みたいな、
つくり手の強気すぎるサービスには、ちょっと腰が引けてしまっていました。


まるでドラマ本編の二次創作全開の(通常の)エンディングの映像にはもう完全にドン引きでしたね(笑)
椎名林檎が手掛けた主題歌の歌詞「大人は秘密を守る」っていうフレーズで締めくくるのは最高でしたけれども。
最終回のエンディングは、「主題歌」というものを最大限に生かしていて良かったです。


とはいえ、逆をいえばそれだけ力がはいっていたことの表れだし、
実際演出などをはじめとするスタッフ側のこだわりが随所に炸裂していて、
「いいものをつくろう!」っていう気合と気概も、しっかりと伝わってきましたよ!
毎回タイトルと主題歌のタイミングもしびれるくらい格好良かった!




メインキャスト以外のキャストも、
学級崩壊モンスター・ありすちゃんを演じた吉岡里帆ちゃんの清々しい狂気は大発見。
ありすちゃんまじありすちゃんすぎて最高!




いまのところ今年いちばんの名台詞!



サンドウィッチマン富澤さん(大好き)と、八木亜希子の夫婦もすごく好みのキャスティングで、楽しかったです。
もたいさんやクドカンをはじめとしたレギュラーキャストのほかにも、
ゲストがいつもとっても豪華で、そんなところからも"ドラマを安くしない"という心意気が感じられました。
個人的には、ほぼモブ役扱いだった藤原季節くんをもっと見たかったな~。




ギミック・小ネタたっぷりで、
そことそこが繋がってたのかー!、これがそれの伏線だったのかー!、と、
そのたびに気持ちよく驚かせてくれた本作。
もう一回、最初から見直したいですねー。やーやっぱりめんどくさいかな(笑)


最終回のひとつ前の回の後半からずっと泣きながら見ていました。
達観したラストにこちらも晴れやかな気持ちでございます。

BTOB 「MOVIE」

絶賛執り行われている"K-POP・冬の陣"のさなか、『BTOB』がカムバック。
タイトル曲『MOVIE』でオトナの階段登ったってよ!



すっごくイイ~~~~~!!!!!
イマの『BTOB』に気持ちいいくらいピッタリと合っている!!!!!


作詞・作曲・編曲にイルフンが参加とな!スバラシイ!


しっかりとデビュー5年目でグループにあった楽曲をしつらえてもらって。
いやね、5年目なんですわ。5年目でね、ここにたどり着いたのが長かったのか否か。
そしてしっかりと間に合わせたディレクションのタイミングが絶妙すぎる。
私が求めていたのはこういう路線よ、CUBE!ここまでいろいろ寄り道しすぎた(笑)


ボーカル組もラップ組もちゃんと地に足がついていて。ビジュアルも安定感ある。
メンバーみんなすっかりオトナの男性になられて(涙)ミニョギが格好良すぎる~。
見どころ満載のミュージックビデオはウンさんの盛れっぷりも必見。いや、イケ化?




そして、肝心のステージパフォーマンスなのですが、、、、、



ぎゃ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!


黒スーツ・・・・・・・・・・(ちぬ)



おっぱみ~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!(号泣)


こういう『BTOB』が見たかった!
軽快にダンスしながら、それぞれがとても歌うことを楽しんでいて…そんなステージが素晴らしい!



ミニョギのとっちゃん坊やっぷりもかわゆいのですが、



ヒョンシクのこのお色気はなんなんですか!けしからん!




…ちょっと今回の『BTOB』最高すぎませんか!?




とりあえず、拝啓エムネット様、と、感謝のお手紙をしたためる勢いです。




ぶっとびって個人的には踊ってナンボタイプのアイドルグループとはちょっと違っていて、
どちらかというと歌唱スキルがゆえに音楽職人的なイメージが強いんです。
だから、こうしてバックダンサーをうまくつかって、踊りつつ、ちゃんと歌唱でも魅せるっていうスタイルが本当にイイ。


いっときコーラスグループと化してしまったときはどうしたもんかと思ったし、
事務所はもうBTOBを諦めちゃったのかな~、なんつー考えもよぎってすごく悲しかった。
間逆の流行りのちょっとダウナーなダンス曲持ってこられても違和感しかなくて。
もっと彼らに合ったものがあるんじゃないかってカムバックのたびにもやもやしてて。


そんなもやもやが今回ですっぱーんと晴れました!これが理想!
私のなかでの彼らの代表曲はデビュー年リリースの『WOW』で、それはたぶんこれからも変わらないのだけれど、
それにしかがみつくんじゃなくて、ちゃんとグループの成長とともに、
あてがわれるディレクションも進化しているっていうのが目に見えたっていうのがね、とってもとっても嬉しい。


長らくあった彼らのディレクションにまつわる違和感からの解放…!

彼らは、こちらの想像以上に、真剣に「音楽」をやっている・向き合っている。

そうなんですよ、そうなんです!
それがようやくここでいろいろなひとに伝わるときがやってきたかのような。感動モノです。




そして、音源もかなり売れております!
この激戦期にボーイズグループがここまでの音源成績をおさめるのはかなりすごい!


今回ここまでしっかり完成させて、さらにしっかり売れちゃうと、
CUBEエンタのことだから、また同じ路線が続くかもしれないという懸念も。
でも、それはそれでその路線を極めていくという姿勢ならば、大歓迎でございます!
軽いノリでまた恐怖の"コンセプト迷子期"になるかもしれないことを考えたら(震)


かわいいかわいい2012年デビュー組のうちのひとつの彼ら。
ぶっちゃけ、この一曲でかなりやられてしまっています。。単純。。
そんな私のいやらしいまなざしなんてなんのその、この冬の陣の思わぬ伏兵になるかもしれ。
がんばれゆけゆけBTOB!

TWICE 「KNOCK KNOCK」vs GFRIEND 「FINGERTIP」

今シーズンあっちもこっちも(どっちだ)カムバック大渋滞!
そんななか昨年のK-POPシーンを彩ったガールズグループも次々カムバック。


そんななか、注目はこちら。




2017年"K-POP・冬の陣、
新世代トップ・オブ・ガールズグループ対決"・
"TWICE vs GFRIEND"、
ここに開催されたりいいいい!!!!!




カンカンカンカンカン~~~~!(何の音やねん)





先手は2月20日、今年も天下を取る気まんまんの『TWICE』が、
タイトル曲『KNOCK KNOCK』で出撃。

ミュージックビデオは前作『TT』のMVとの繋がりも。



そしてなにより、、、

しゃちょーがいちばんかわいいょ♡



所属事務所の出たがり名物社長をもネタにしてしまう!
彼女たちの勢いたるや!つ、つよい…!





そしてTWICE旋風吹き荒れる中、2週間後。
大本命の対抗馬『GFRIEND』(ヨジャチング)が戦線に舞い戻ってきました。

タイトル曲『FINGERTIP』は"パワー清純"コンセプトからがらりと変身。




おもしろいのが、『TWICE』がわかりやすく少女型化して個々のキャラクター性を強めていってるのに対して、
ヨジャチングは間逆のグループそのものの成熟化を推してきたところ。
そんなふた組がいまのガールズグループのトップ圏内を同時期に活動するのが楽しいです。





かつて「萌え」の要素が"ヨジャチング>TWICE"だったのに対して、
"TWICE>ヨジャチング"の図になっているのが興味深い。


もともとは、バリバリのザ・K-POPのしつらえでデビューしたのはTWICE。
ジャパンのロリカルチャーと見まごう「萌え」推しでデビューしたのはヨジャチング。
それが2017年、間逆のアプローチでそれぞれのプロジェクトが進むことになるとは。




アイドルのブレイクは「キャラクター」化がいちばんのキーだと思っています。
なぜなら、こちらでも触れているように、

人気のガールズグループに言えることが、アイドルの永遠の(?)テーマ、"対同性"ウケをしっかりと掴んでいること。

=「キャラクター」化だと思っているからです。
ただ例外もあって、TWICEはそれで認知度上がるにつれ日本人の女の子のアンチが多くなるという(笑)
でもいったんキャラ化が定着したら、もうどんなコンセプトでも消化できるようになるから強いよな~と感じます。




ヨジャチングのイメージチェンジにまだ戸惑っているひとが多そうなのは、
その「キャラクター」化を経ないうちにコンセプト路線を変えてきたからだろうなぁと。


ヨジャチングのイメチェンは、"パワー清純"の呪縛から解かれたようで私は好意的です。
あのコンセプトは限定のネタもの色が強く、いずれは脱却しなければならなかったところだと思います。
はやめに舵を切ったのは英断なんじゃないかな。


たしかにグループコンセンプトがブレた気がしなくはないんだけど、まぁこういうヨチンもいいのでは?、と。
楽曲そのものはしっかり"ヨチン節"っていう感じがしっかりするし、
ビジュアルは"よくあるけーぽ"風ではあるけれど、
垣間見える鬼気迫るダンスショットからはヨチンらしさがしっかりと見えていると思います。
音楽番組等でパフォーマンス披露が解禁されたら、きっと、もっと受け入れられるんじゃないですかね。




さてさてこちらの対決、とにかく長期戦になりそうですね~。


デセドル vs デセドル。


なにせどちらも実績からしていつもリリースしてから息が長い!
とりあえずはTWICEの3週目・ヨジャチングの初週の3月3週目とかですかね。
ふた組のリリースのあいだで音源女王の『少女時代』テヨンが爆売れしているので、
そんなところも気になります。


さぁ、役者はそろった!いざ!

お母さん、娘をやめていいですか?

さながらお化け屋敷。
「ひ~~~~~!」「きゃ~~~~~!」「こわい~~~~~!」と、
ぎゃーぎゃー騒ぎながら数々の出来事に戦慄し、存分に楽しませていただいておりました!




もうなんか、スムージーがこわい。




スムージー、トラウマになりそう(笑)


とってもおもしろかったです!
「モンスターホームドラマ」と謳っているだけあり、サスペンスを通り越してもはやホラー。
各話、パンチの効いたエピソード満載で、怖いのなんのって!人形!
そして毎回タイトルが秀逸。7話の『出口なし』とか最高です。




ロケ地が宮澤佐江ちゃんの第三の故郷(なのか?)の名古屋だそうで!
名古屋は佐江ちゃん関係なく何度か訪れたことがあった地なので、オアシス21などの登場も多く、高まりました!




ドラマのお目当ては"俳優・柳楽優弥"でした。
彼が"波瑠×斉藤由貴"、の母娘と、いったいどういう風に接するのだろう、という程度の軽い気持ちで見始めたのでした。
柳楽くん、とってもうまかったです!
私はほぼ『アオイホノオ』新規ということもあり、そのあともエキセントリックがすぎる役柄ばかりだった彼が、
これまでとは間反対の「普通」にカウントされる役を演じているのが新鮮すぎました。
そんな「普通」の男がごく自然に異常な物語に巻き込まれていく。
まぁキャラクターの意固地な性格ゆえ自ら巻き込まれていってる感もあるんだけど(笑)
けれど、今回演じた松島という男も、なかなか演じることのできるひとはいないと思います。
基本的にはすごくチャラくて軽い。でも説得力のあるたくましさと頼もしさを馳せ持つことでこのドラマにヒーローとして存在します。
それでいてそれを「普通」に演じることってなかなか難しいと思うのです。
演技力はもちろん、ルックスや声をはじめとした柳楽くんのスペックに"「普通」のヒーロー"を演じるがゆえの嘘くささがまったくないんですよねー。
例によってイカれた母娘関係に振り回されるわけですが、驚異のメンタリティでそれをどっしりと受けとめる役どころ。
それを見事に演じていました。めっちゃ格好良かったです!


斉藤由貴のヤバすぎる母親・顕子(あきこ)の演技は圧巻でしたね。
若づくりに見えないのに若すぎる美しい少女のような風体もさることながら、
中身まで半分無垢な子供のようで、そして半分は女であるという絶妙なバランスを巧みに演じ分けていました。
ツヤツヤした瞳と肌が逆に怖さを増長させます。


波瑠も難しい立場の娘・美月(みっちゃん)をしっかり演じていました。
もうみっちゃんがかわいそうでかわいそうで(涙)
でも、「かわいそう」が泣かせるものではなく、サスペンスやホラーの方に向いたのは、
波瑠ちゃんの持ち前のか弱くない(褒めてます)雰囲気があってのことなのかなぁ。
絶望的な状況に置かれながら、どこかつねに健やかな印象がありました。


大好きな麻生祐未も含め、ほかのキャストもとってもよかったです。
寺脇康文の情けないっぷりも味がありました。
石井杏奈ちゃんは売れっ子ですね~。次に出演するNHKドラマの宣伝にもちゃっかり出演。
『仰げば尊し』で彼女を知ったので、「あの部長がグレた~!」とひと騒ぎしたり(笑)
キャスティングはばっちりでした。




設定もストーリーもすっごくおもしろかったんですが、




ですが。




最後の最後、ものの10分足らずでズコーーーーってなりましたね。本当に惜しかった。
ハッピーエンドであること自体に文句はないけれど、
なんならこちとら皆殺しレベルのバッドエンドも覚悟して最終回に臨んでいたわけですよ。


と~~~~んだ肩透かしくらったわ。
これがいち私という視聴者の真のバッドエンドなのだろうか。




どう考えても尺が足らない。




なんなんだあの突然の顕子の改心は!!!!!
そこに至るまであと最低でも3時間以上は必要でしょうよ!!!!!納得いかん!!!!!


娘のことはよくわかった。最終回までみっちりやったからね。
でも母親のことはわかんねーよ!だって!ものの!10分足らずですよ!




顕子のゆがんでしまった部分は、顕子だけが悪いわけではない。
母である自分自身が、自分の母から受けたものだってじゅうぶんに理由になる。
けれど、確信をついたかのようなみっちゃんの「私はママじゃない!」や「私に嫉妬してるの?」というキラーフレーズも結局曖昧なまま流れていってしまった。
ラストの揉み合ったときのスムージーのくだりのセリフも本心なのかまったくわからない。


顕子のあの明らかにオカシイ行動の数々の直後、
まるで記憶が飛んでいるかのような何事もなかったかのように笑顔でキャッキャと振る舞うスイッチにも、もう少しフォーカスしてほしかった。


本来なら、それらは謎のままでもいいのかもしれない。
けれど、今回のようなラストに至ったからにはそれだけの心象風景を描く時間がないと、もやもやしてしまう。
「顕子」という母親・女はそういう人物だった。「顕子」をもっと知りたかった。


そんな「顕子」を演じた斉藤由貴は本当に本当に凄かったです。




と、ラストは「ほへぇ…?」って変な声出ちゃうくらい消化不良でしたけれども、
個人的には「親子とは」とかまじめに考える余地のないくらいお化け屋敷的エンタメで、
見ごたえありすぎました。サンキュー、NHK